消防士になって心のケアが不安。不安だらけの私がこれを知って自身を持って消防で活動できるようになったメンタルトレーニング!
こんにちは
今日は
消防士の仕事大変そう メンタル病みそう どうしよう(;´Д`)
どんなメンタルの鍛え方すればいい?
そんな悩みにお答えします。
過酷な現場を経験する消防士
自分には耐えられるのだろうか
とても不安になることが多いと思います。
僕も、初めて勤務し時は不安で仕方がなかったです
出動の指令我なったときには、焦るテンパる
そして先輩に怒られるで大変でした笑
今不安なあなたでもこれを読めば、
消防士としての仕事で辛いとき、苦しくなったとき心の支えになってくれると思います✨
それでは見てみましょう
日本に限らず世界の消防士たちは、
あらゆる災害現場に出動し、
一般人が一生に1度経験するかしないかの残酷なシーンに、日々、遭遇・対応しながらも、自分たちの任務を遂行します。
昔から消防界では、どのような悲惨な現場でも
「エモーショナルを抑え、メンタルを鍛え、ストレスを操る」ことは消防士として当たり前
とされ、きつさや辛さなど精神的限界を訓練によって日々乗り越え、災害現場で最大限の力を発揮するため、心身共に強くなることを求められてきたと思います。
ただ、傷病者や死者の悲惨な姿を間近で見たり、消防士の腕の中で目を見つめられながら息を引き取るなど、亡くなっていく人を直接的に感じた現場を体験したときの
「心の防衛機制」は、なかなか鍛えられない
ことがわかっています。
1、PTSI(post-traumatic stress injury:心的外傷後ストレス損傷)について
PTSI(post-traumatic stress injury:心的外傷後ストレス損傷)はアメリカの戦争体験者に対するさまざまな心療用語として使われています。
PTSD(post-traumatic stress disorder)とPTSI(post-traumatic stress injury)の違いは、簡単に言うと最後の
1.「disorder:障害(長期的で治療困難というイメージ
がある)」と
2.「injury:損傷(一時的で早期回復するイメージがある)」で、
PTSIを使った方が
国のために戦ったという敬意の意味もあり、また、Stigma(スティグマ:傷痕心、恥辱心)を減らす意味もあるため使われているようです。
では、どういった事案が多いのか見てみましょう。
ケース1:いつも遊んでいた友人の子供を助けられなかっ
たことによるPTSI
友人宅が火災になり、よく一緒に遊んだ子供が2階の窓から泣き叫んでいたが、助けられず、死に至ってしまった。今でもその子の叫び声が頭に残っていて、日常生活のふとしたときに突然、思い出したり、また、火災現場出動中、脳裏に再生されることがある。
ケース2:殺人現場に出動したことによるPTSI
幼児の転落事故という指令内容で出動したところ、2才くらいの子供の首が折れた状態で、母親が泣き叫びながらCPRを施しており、
その横でご主人が「どうしたんだ?何が起こったんだ?早く助けろ!」と大声で救急隊員に怒鳴っていた。
後日知ったのは、実は家庭内暴力でご主人が子供を殺傷していたという事実だった。
その後、裁判所へ目撃証言書を提出するなど、何度もそのシーンを思い出さなければならず、PTSIに至った。
ケース3:事故で悲惨な目にあった被害者と対峙したこと
によるPTSI
交通事故現場に出動し、大破した車から子供を救助したが、手と足が轢断された状態だった。病院搬送後、命は助かったが、見舞いに訪れたとき、子供が「はやく歩けるようになりたい」と語ったとき、胸が張り裂けそになり、どう答えていいかわからなかった。
私たち消防士、レスキュー隊員、救急隊員は、一般市民が一生、遭遇することもないような悲惨な現場に日々出動しています。それらの現場で見たシーンは一生の売りに映像として残るようなショッキングなことが多く、一度、体験したことは巻き戻すことができません。
PTSIに至った消防士達は、EMSC(エモーショナル・メンタル・ストレスコントロール)を行いながら、さらに次の悲惨なシーンに出動し、そして、また、次のシーンと、その職務が続く限り、脳裏へPTSIに至った記憶を何度も重ねていきます。
PTSIの具体的な症状
①悲惨な現場体験が何日も頭に残っている。
②無意識にシーンを思い出してしまう。
③現場活動や日常生活に集中できない。
④必要以上に反省したり、後悔する日が続く。
⑤同じような現場体験をしたくないという気持ちが強くなる。
⑥家族や同僚に対し、不安定な態度を取ってしまう。
など
このような症状が多く見られます。
それでは、
PTSIなどの心的ストレスを予防する方法を見ていきましょう。
①救助活動中、救急搬送中、死の判定はできないが、明らかに息を引き取った場合などの心の準備と現場引き上げ時には、手を合わせて祈るなど、自分なりの儀礼を身につけておくこと。
②ご遺体に接する時間は最小限とし、他の隊員や関係者へのPTSI予防などの配慮も考えて、遺体を見せないようにする工夫を行うこと。不織布でできた白い遺体シーツ(エンジェルシーツ)などで、カバーすることが多い。
③自殺現場に残された遺書や自殺した人の遺留品など、後で思い出しそうなものには気を留めないようにする。
④ご遺体の顔はできるだけ見ないようにする。特に悲惨な状態の場合は、強く印象に残ってしまう場合が多い。
こういった、ことがらに注することで、負担の軽減になるでしょう。
帰署後におけるPTSIの初期予防についての具体例
①帰署後の後片付け時の活動記憶の整理と次の現場への気持ちの入れ替え
②シャワーを浴びることでのリフレッシュ
③出動報告書記載時の具体的活動内容記録による明確な体験把握
④キッチントークでの感情交換、相互ストレス緩和、メンタルリセット
⑤就寝前の読書や軽い運動などでの心身調律
⑥寝る前にはネガティブなことや反省などを思い浮かべず、たとえ、要救助者が死に至ったとしても、十分にやるべきことはやったという達成感にウェイトを置くこと。
⑦自分が心身共に健康であれば、これからも多くの人たちを助け続けることができるという自信と責任を持つこと。
また、悲惨な現場を対応した勤務明けに、お互いに過度な精神的苦痛を緩和するために朝から酔っ払うまで酒を飲んだり、
パチンコなどのギャンブルを長時間行ったり、自己流でPTSIのさまざまな症状から逃げようとしますが、場合によっては消防士を自殺にまで追い込むことがあります。
たとえば、自分の子どもと同じ年齢の子どもが、顔の形がなくなるほどの悲惨な交通事故に遭った現場で、救出するまでにその子を左腕に抱いている数分間、自分の子どもと「同一視」してしまい、大量の血液や頭皮臭、母親の助けを求めて泣き叫ぶ声など、現場の全てが映像として記憶されてしまうことがあります。
私も出動した数百件の現場シーンが、数年年経った今でも映像として記憶が残っており、帰省時、それぞれの現場の前をタクシーなどで通過する際に悲惨な情景が蘇えり、そのたびに亡くなった方々へ手を合わせています。
特に自分の左腕の中で息を引き取った方々の最後の言葉や血まみれでも安らかな顔、
握りしめられた手のぬくもりや息を引き取るときの焦点が合わなくなる目など、
数年前の体験ですが、今でも、野次馬の声やサイレンの音など、周りの音までもハッキリと思い出せるほど深く脳に記録されています。
自己判断ですが、災害現場の記憶が原因となる PTSIのような心身の症状は出ておらず、鬱病なども無いと思われますので、問題は無いと感じていますが、当時、現場対応した隊員個々の感受性も異なるため、中にはトラウマティックになったケースもあるのかもしれません。
消防だけでなく、自衛隊、警察官、海上保安庁などにも、同じような心的ストレスへの予防、および、対処方法などのプログラムはここ数年でかなり重要視されており、組織でもメンタルヘルスセミナーや相談窓口を開設して対応しやすい環境が整っています。
自分の悩みをい打ち明けられる環境になっていますので、是非活用してみてください。
それでは、また。